服忌とは古来、私達日本人は、家庭や親族に「弔事が生じた場合に、その心の痛みを拭い去り、不幸を乗り越えて正常な家庭生活を営むための節目にと、ある 一定の期間をもうけて慎むことが慣習でした。これを「服忌」又は「忌服」などと表現して、主に家庭 や地域における「神祭り」や「ハレの行事」への参加をしばらくの間、遠慮したり、職場等への出社を避けるということを習わしとしてきました。清浄を尊び、ケガレ(気枯れ)を忌む日本人の倫理観がここに見られます。


■忌中
 「忌」とは、死を畏れ忌みはばかるという意味で、死のケガレのある間は派手なことを控えて身を慎み、その死を悼み、御霊【みたま】なごめに気持ちを集中するための避けられない期間のことで、最も長くて五十日間です。その期間内にあることを「忌中」といいます。「忌明け」とは 「忌み」 の期間を終えたことをいいます。 


■喪中
 「服」とは、もともと喪服を着用することをいい、忌明けの後も身を慎み、悲しみの気持ちを乗り越え平常心に立ち返ろうとする期間で、「服喪」 と同じ意味です。「喪中」 とはその期間にあることをいいますが、とかく「忌」と 「服」が混同され、特に家庭祭祀や人生儀礼上多くの誤解や混乱が見られる昨今です。
 「服」 の期間は、特定の日数を区切ったものではなく、節目である 「忌明け」 の後、普段の生活に戻る為の 「心のけじめ」をつける期間という意味ではそれぞれの心情に委ねられます。しかし、最も長くても (父母、夫妻)一年で 「喪明け」となります。


 親類の場合は、遠い近いによって各々に違いがあります。
 平成15年に北海道神社庁では、全道の神社にアンケート調査を実施し、大まかな服忌期間の目安を作成しました。参考にしてください。



■服忌【ぶっき】期間一覧


@ 父母・夫・妻・子については五十日

A 祖父母・孫・兄弟姉妹については三十日

B 曽祖父母【そうそふぼ】・曾孫【ひまご】・甥【おい】・姪【めい】・伯叔父母【おじおば】については十日

C その他の親族については三日

D 配偶者の親族については、前項を一項づつ繰り下げた日数による。
  但し、前項Cについては服さない。



 古来、忌服規定は国が定めておりましたが、明治7年を最後にこの定めを廃止しました。以後民間の慣習として受け継がれてきましたが、時代の変化にともない生活様式が一変し、混乱しているというのが現状のようです。


■明治7年太政官第108号布告
忌  日 服   喪 続         柄
50日 13ヶ月 実父母・遺跡相続なす養父
30日 150日 遺跡相続をなさざる養父母・夫の父母・実方の父方祖父母・養方の父方祖父母
30日 13ヶ月
20日 90日 妻・実方の母方祖父母・養方の母方祖父母・家督を定めたる嫡男子・家督を定めたる
養子・父方曾祖父母・母方曾祖父母・父方伯叔父母・兄弟姉妹
10日 30日 継父・嫡母・継母・父方高祖父母・母方高祖父母・家督を定めざる養子・その他女子
家督を定めたる嫡孫・異父兄弟姉妹・母方伯叔父母
3日 7日 家督を定めざる孫・娘方の孫・曾孫玄孫・従兄弟姉妹・甥・姪
2日 4日 異父兄弟姉妹の子


関連情報としてコチラも覧下さい。
 (神葬祭編)





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