神社庁とは

神社庁とは

神社本庁とは

日本全国のほとんどの神社は、「神社本庁」という機関に統括され、 さらに都道府県ごとに神社庁を設け、各神社のとりまとめを行っております。 その沿革などを簡単に説明いたします。 神社本庁は、神社の中でも最も高貴な神社として伊勢の神宮を仰ぎ、全国約8万の神社を包括している団体(宗教法人)です。 その目的は、包括下の8万の神社の管理と指導を中心に、伝統を重んじて祭祀の振興や道義の昂揚をはかり、 祖国日本の繁栄を祈念して、世界の平和に寄与することにあります。 こうした活動をさらに充実させるとともに神道や神社に関する情報を広く皆様に提供していくことを一つの使命として捉えております。

神社庁とは

神社本庁の地方機関として各都道府県にそれぞれ神社庁が置かれています。 北海道は北海道神社庁といい、北海道内の神社に関する事務をとるほか、 北海道独自の活動、北海道の地域活動の振興を仕事としています。 現在、道内の神社約600社が加盟しており、全道の神社神道系宗教法人の約8割を包括しています。

北海道神宮

神社本庁・神社庁の沿革

神社本庁は、昭和21年2月3日、全国の神社の総意によって設立を見ました。 これより先、昭和20年8月15日、我が国は連合国軍のポツダム宣言を受諾して終戦を迎えました。 進駐してきた連合国軍総司令部は矢継ぎ早に日本改造に着手、 その一貫として昭和20年12月15日にいわゆる「神道指令」を発し、神社と国家の分離を命じました。 そのため神社界は、当時民間団体であった皇典講究所(こうてんこうきゅうしょ)、 大日本神祇会(だいにっぽんじんぎかい)、神宮奉斎会(じんぐうほうさいかい)の3団体が相寄り、 短期日のうちに占領行政に対処し、新たに「神社本庁」を設けて、道統の護持にあたることになりました。 北海道には「北海道神社庁」が昭和21年2月24日設立されました。 その後昭和24年、サンフランシスコ講和条約発効の後は、 いわゆる「神道指令」によって不当に圧迫された神社信仰の回復に意を注いできました。 対社会的活動の一つとして建国記念の日制定・元号法の制定などは、その成果です。

敬神生活の綱領

神社本庁、神社には教義・教典がありませんが、実践目標を掲げております。 それを「敬神生活の綱領」といい、次のようなものです。機会ある毎に唱和しております。

敬神生活の綱領

神道は天地悠久の大道であつて、崇高なる精神を培ひ、太平を開くの基である。 神慮を畏み祖訓をつぎ、いよいよ道の精華を発揮し、人類の福祉を増進するは、使命を達成する所以である。 ここにこの綱領をかかげて向ふところを明らかにし、実践につとめて以て大道を宣揚することを期する。